腕時計を撮影したい方々向けに、下準備からライティングや背景、構図などの撮影方法、さらに風防の映り込みへの対策などを詳しく紹介しています。また、時計撮影でおすすめの撮影会社もあわせて紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください!
事前準備:腕時計に汚れや指紋がついてないかを確認
腕時計の撮影をする前は、腕時計に汚れや指紋がついていないかを確認しましょう。
汚れや指紋がついていた場合は、ブロアーや布、綿棒などを使って掃除します。ブロアーは、かなり勢いが強く、時計ごと吹き飛ばされることがあるので注意が必要です。また、片手で持てるサイズのエアダスターなどもあるのでおすすめです。
撮影後でも汚れや指紋は加工することができますが、時間や手間がかかるため、事前に掃除しておきましょう。
時計撮影でおすすめの針の位置(時間)
時計の写真を撮る際、時計が一番きれいに映る「時針・分針・秒針」の位置、つまり時間は「10時10分35秒」です。
理由としては、針が上を向いていた方がポジティブな印象を与えられる、ブランドロゴが隠れないように撮れる、秒針がない時計などもあるため、針が何本あるか分かりやすいなどが挙げられます。
これはプロカメラマンの世界ではごく当然として知られていることなので、少しでも上手く撮りたいと思うのであればぜひ一度お試しください!
撮影方法
ここからはおしゃれに、かっこよく撮るための撮影方法についてお話していきます!
光(ライティング)
まず一つ目は光(ライティング)についてです。ご存じの方も多いと思いますが、写真撮影においてライティングは命と言っていいほど重要になってきます。
つまり、ライティングにどれだけ力を入れるかで、クオリティに差ができたり、仕上がったり印象がガラッと変わったりします。ここではライティングの方法を簡単に紹介していきます。
自然光
ライトなどの機材をそろえるのが難しい方や、できるだけ簡単に撮影したいという方は、自然光を使って撮影すると良いでしょう。
自然光は窓際など光が入る場所で撮影しなければならないので場所が制約されてしまうという欠点はあるものの、準備がいらない上に余計な色の入っていない光なので、綺麗に撮影することができます。
とはいっても、時計は金属なので直接光を当てると光が強すぎることもあるので、布や白紙を使って直接光が当たらないよう光の量を調整してみるとよいでしょう。
撮影用ライト
続いて場所を制限されずに撮影したい、ECサイトや宣材写真で見るような写真に挑戦したいという方は、お金はかかりますがライトを使って撮影すると良いでしょう。時計自体は小さいので、まずは百均などにあるライトを使って練習してみるのもいいかもしれませんね。
ライトを当てるだけだと光が全体に行き渡らないので、暗い部分が出てしまいます。そうするとデザインが伝わりにくくなってしまうことがあります。そのため、レフ版や白画用紙、白い発泡スチロールなど、光を反射するものを光源の対角線上に置き光を全体にあたるよう調整しましょう。
背景
腕時計はシンプルなデザインのものが多いので、背景をにぎやかにしすぎてしまうと、主役である腕時計の存在感が薄れてしまうことがあります。そのため、背景には時計が映えるような形にする必要があります。
コツとしては、腕時計の文字盤やベルト素材の色やデザインなどと同じような特徴を持ったものを並べることで、腕時計の存在感をより際立たせることができます。また、小物は少なめの方がシンプルでかっこいい雰囲気が出ます。
少し注意しておきたいのが、写真にカメラや部屋の背景が映り込んでしまっては写真の世界観が台無しになってしまいます。そのため、腕時計のカッコよさを引き立たせるという意味合いでもマットなものを選ぶとかっこいい雰囲気になります。
また、撮影する時にピントが合っているか確認しましょう。腕時計は精密なデザインのものも多くピントがずれているとせっかくのかっこいい時計も台無しになってしまいます。そのため、ピントが合っているかは撮影時常にチェックしましょう。
構図
かっこよく時計を撮影するためには、「魅せ方」も工夫する必要があります。せっかくライトや背景を揃えたのに構図がしっかりしていないせいでなんだかだらしないというようになってしまっては嫌ですよね。
そんなことは起こさないように失敗しない構図をいくつか紹介していきます!
1.真上から
周りの背景に気を使わなくてよいので気軽に撮影するのに適している撮影方法です。風防の反射に気を付ける必要はありますが、オーソドックスでおしゃれな写真を撮ることができます。(風防の反射についてですが、この後解説いたします)
2.立たせて
立たせるためにはそれ専用の道具が必要なのではないかと不安に思う方も多いと思いますが安心してください!実はアクリル板、アルミバンドで代用できちゃうんです。
方法はアクリル板(もしくはアルミバンド)を丸めて腕にはめる部分に入れるだけ!こうすることで形を固定でき立たせることができます。これらの代用品は気軽に手に入れられるだけでなく、専用スタンドとは違って形を調整することができるので、様々な角度で撮影することができるという利点もあります。
3.腕につけて
腕につけて撮影するのも着用感のイメージが湧くのでおすすめです。外で撮りたい時など背景を写して撮ってみたり、自分の好きなように角度を決められるので手軽におしゃれでかっこいい写真を撮ることができます。
モデルにこだわりたい場合は、撮影業者とモデル事務所に一度問い合わせてみるのも良いかもしません!
【2024年】モデル撮影を成功させるには?モデルの探し方から料金相場まで解説
4.アップとルーズ
時計全体を写して撮る方法とケース部分をアップで撮るという撮影方法もあります。どちらかといえば時計を売りたいという方向けの撮影方法です。
全体を写して撮る場合、全体像が分かるというのが一番の利点ではあるのですが特徴の出にくい撮影方法ではあるのでこの撮影法で特徴を出したいなら工夫が必要になります。
対してアップでケース部分を撮る場合、文字盤の細かいデザインや色がわかりやすくなります。
構図については以下の記事も参考にしてみてください!
【保存版】写真を上手く撮るための構図15選|構図を活用するポイントもあわせて解説
風防の反射をいかに消すかが肝
一番厄介なのが何と言っても風防の「反射」です。撮影後の画像編集で消すことも可能ですが、きれいに修正するのは非常に難易度が高くまた手間になります。
時計に限らず撮影における天敵である反射の対策としては、スマホやカメラのレンズ部分だけが見えるような黒いブロックを作ってみるとよいです。
そうすることで、黒のブロックが風防に反射するので、綺麗な状態で撮影することができます。また、スマホやカメラの輪郭の反射、自身の手や顔も遮ることができるでしょう。
腕時計の撮影でお困りの方は「TORUN」にお任せ
ここまで、腕時計の撮影方法やコツを紹介してきましたが、「難易度が高そう」や「上手くできるか不安...」とお悩みの方もいるでしょう。
そんな時は、オンライン特化の商品撮影サービス「
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まとめ
今回は腕時計をおしゃれに撮影する方法をご紹介しました。具体的には、撮影の準備からライティングや背景、構図などの撮影方法、さらには風防の映り込みへの対策などをご紹介しました。
時計の撮影は精密な商品ということもあり、かなり難しそうと感じた方も多いかと思います。もし、「自社ではなかなか上手く撮影できない」という方は、オンライン特化の商品撮影サービス「
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物撮り・商品撮影やEC運営に精通したスタッフが執筆!
【執筆・監修・顧問経歴】
・長谷川克己:有名インテリアショップのECやAmazon、楽天市場でのマーケティングを担当
・山田和伸:松濤スタジオを経て、カメラマン熊谷隆志へ師事後に独立