【初心者向け】ピアスの撮影で差がつく4つのポイントを徹底解説
更新日:2023年01月25日
ピアスは最も人気のあるファッションアイテムの1つで、ECサイトでの購入が盛んです。そんなピアス撮影においては 独創的なアイデアも大事ですが、まずは撮影の基本をしっかりおさえて一定以上のレベルで撮れるようになるのが大切です。今回は手際良く「売れる写真」を撮る方法を解説します。
目次
ピアスの商品撮影で差をつけるにはグッズと小物、明るさ、モデルにこだろう
ピアスの販売で上手に写真が撮れないという悩みを持った方はたくさんいます。なぜならば、ピアスは小さく、反射・透過する素材のため、撮影が非常に難しい部類の商品だからです。
しかし、いくつかのポイントを押さえれば、特別なカメラや道具を使わずに自宅でスマホや一般的なカメラで美しく撮影することができます。そのポイントは「撮影グッズ・明るさ・小物・モデル」です。
ピアスの撮影のために揃えたいグッズ
ピアスの撮影時に活用したい道具を紹介します。
撮影では、1枚ずつ魅力的な写真を撮るとともに効率的に進めたいところです。お気に入りの1点のみを撮影したいという人は時間をかけて構いませんが、少しずつデザインや色の異なるアイテムを多く撮影したいという人も多いのではないでしょうか。そのため多数の写真を手際よく安定した品質で撮る必要があります。そこで「効率化」を実現するための、お役立ちツールを紹介します。どれも手頃な価格なので是非揃えてみてください。
ピアススタンド
ピアススタンドは、ピアスを吊り下げて撮影するときに使います。撮影用にはT字型でペア1つを飾れるものを選ぶことがおすすめです。ショップの店頭やディスプレイでよく使われるのは、1つにもっとたくさんのピアスを飾れるスタンドが多いようですが、撮影用には適しません。
ピアスは着用したときのイメージを見せてこそ意味があります。吊り下げずに平置きして撮影しても、ピアスのデザインはまったく伝わらないでしょう。チェーンとチャームが重力で下に引っ張られて伸びた状態こそが、着用している状態そのものです。またT字型なら左右両耳に着用しているようにも見せられます。やはりピアスは2つそろって存在感を発揮するものです。
ピンセット
ピンセットもぜひ手元に置いておきましょう。ピアスの中でも特にチェーンがあるものなどを取り扱うときにとても便利です。チェーンやチャームの角度をちょっとだけ動かしたい、ピアスをスタンドから着脱するときにも素手で触らなくてよいので、慣れると効率的に扱えます。平置きした状態で撮影するときにもチェーンを伸ばすなど、いろんな場面で役に立つでしょう。
リングライト
リングライトは明るくピアスを撮影するためにおすすめです。LEDのリングライトは、誰でも一発で照明をセットできます。丸型のため影も出来づらく、ピアス全体の明るさをアップしたいときに便利です。
ピアスの一部分だけに光を当てるような高度なセッティングは、プロのカメラマンでも時間がかかります。効率を考えたら間違いなく、リングライトがベストでしょう。自立スタンドがついているライトが多いので、スマホのバックライトを手で持つより扱いも楽です。
三脚
ピアスのような小型の商品を撮影するときは三脚は必須です。スマホを固定するための簡単な三脚でもOKです。コンパクトデジタルカメラや一眼レフで撮影する場合も同様です。三脚を使うと、ブレがなくなります。また一度ピアススタンドとカメラの位置、照明をセットすれば、ピアスを手際よく交換して次々に商品を撮影できるようになります。
ピアス撮影は明るい環境で
ピアス撮影のために商品の用意ができたら、次にカメラや照明のセッティングです。明るくて、プロっぽく写せれば、きっと他のECサイトよりも魅力的なピアスの写真をずらりと並べられるのではないでしょうか。
とくにピアスの場合は、石やチェーンの色味が大切。実物と写真で色が異なっていると、購入者からのクレームになりかねません。ありのままを写すには、カメラの設定を少し変える必要があります。スマホのカメラも優秀なだけに自動的に補正されるので、それが逆効果になることもあるのです。「カメラの設定は苦手」という人にも、簡単にできる方法なのでぜひ実践してください。
F値を「16」に設定しよう
一眼レフやデジタルカメラにはF値の設定ができます。設定画面で数値を変更しますが、これを「16」にすると覚えておくと良いです。このF値を16にすると、ボケづらくなります。ピアスのように小型のものでも奥行きまではっきり写るようになり、また光の反射も美しく写るようになります。このとき、必ず三脚をつけましょう。また後で紹介するように、かなり明るい環境で撮影することも重要です。
写真が明るくなるように設定
ピアスの写真は、かなり明るく写るような設定をします。少しでも暗い設定だと、とくに金属部分が黒くくすんで写ってしまいます。光り輝かないピアスの写真は、到底魅力的とは言えません。
- 自然光が取り込みやすい環境で撮影する
- 直射日光が強ければカーテンなどで緩和
- LEDのリングライトで全体に明かさを足す
- 部屋の明かりは消灯する(色の違う明かりが混ざるのを防ぐ)
これらに加えて、特にピンポイントでチャーム部分にペンライトなどで近くから照らすと、効果的です。
また、デジタルカメラには自動露出機能をオフにしましょう。性能がいいカメラほど、白くて明るいものは暗くて黒く写るような機能が付いています。ただし「明るく撮りたい」というときには適していないので、露出補正を「+」に変更しましょう。
ホワイトバランスで色のズレを防止する
見た目の色が変わってしまうことを防ぐために有効なのは「ホワイトバランス」の設定です。ピアスの色は大事です。実物と写真の色が違っていると、そもそも魅力的な写真にならない他、写真を気に入って購入した人からすれば実物の色が大きく違ったら、リピート購入したいとは思わないでしょう。
カメラの設定画面を見ると、「ホワイトバランス」の調整機能があります。オート補正でも良いのですが、確実なのはマニュアルで設定することです。
手順としては、まず手元に真っ白な紙や布、タオルなどを用意しましょう。照明を本番と同じ設定にしたら、商品を置く位置に、白い物体を配置してカメラを向けます。ここでホワイトバランスを設定すると、レンズの前にあるものを「白」と認識してくれるので、他の色のピアスを撮ったときにズレが少なくなります。
背景に光沢のある生地を追加する
ピアス撮影時に背景を追加すると、写真のプロっぽさが増します。テーブルクロスのような模様のある白い布を追加してみましょう。とてもピアスの色、形が引き立ちます。アイボリーやベージュのストールや光沢のある素材を使うと、高級感があり大人の雰囲気になるはずです。
また、背景の布地にドレープ(立体的なシワ)を入れるのがさらにおすすめのテクニック。バックにのみ陰影が出るので、ピアスが鮮明に撮影できるでしょう。ちなみに手ごろな布地がない場合には、100円ショップや文房具店で「ラッピングペーパー」を使うのもいいでしょう。価格が安いことに加えて、複数のピアスを撮影する場合に簡単に背景を変えられるのがメリットです。
照明の種類と効果的な使い方
照明の設定は、写真の完成度をかなり大きく左右します。何度か説明したように、窓の近くで太陽光が取り込める場所を撮影場所に選びます。晴天で午前10時から午後3時くらいまでの日差しが明るい時間で自然光が入る場所で撮影できれば十分です。基本的には室内灯を消して撮影することをおすすめします。
撮影上級者またはもっとこだわりたい方は、自然光に加えてLEDライトとレフ板を使って光を調節していきましょう。
LED照明
LED照明は安価で、熱が出ないので扱いやすく、長持ちします。機材も軽く、光の色、昼白色、蛍光灯色、オレンジなどと簡単に変えられるので、女性でも扱いやすいです。
まずは真正面から、ピアスを照らすメインライトとして使うのが良いでしょう。部屋の蛍光灯などは消して、自然光とLED照明ではさむように当てるのがよいです。
レフ板
レフ板を使うと光が当たらず影になる部分にも補助的に光を当てられます。モデルを全身撮影するならレフ板も大型のものが必要になりますが、ピアスのような小物なら、A3サイズのコピー用紙やアルミホイルなどでも十分代用できます。
他にも、ピアスやアクセサリーなど光物の撮影には、手鏡を手元に置いておくというカメラマンもいます。通常、レフ版は光源の光を和らげて照らしますが、鏡は光をそのまま反射します。貴金属類は、その強い光を受けることで、輝きを増します。ピアスの輝きを最大限引き出して魅力伝える写真を撮影しましょう。
ディフューザー
一方でディフューザーは照明の効果を弱める、光を和らげるために使われます。障子紙のように白くて薄い生地がランプシェードのようになっているイメージです。強い光を一部分に当てるのではなく、全体に広くうっすらと光量を足したいときに有効です。
同じ貴金属でも、ピアスとダイヤモンドネックレスでは適切な明るさは異なります。ピアスの撮影時にあまりにも高級感を出そうと力を入れすぎると、価格感と写真のテンションが合わないと見られてしまうことがあります。やり過ぎな演出を避けるために、ディフューザーを使って適度な光の量を調節してみると良いでしょう。
小物を使った演出
最後にピアスとセットに写り込むことで、イメージ戦略に役立つ小物をいくつか紹介します。ピアスを使ってほしい客層はどんな人でしょう。クールか、カジュアルか。かわいらしさか、美しさか、など写真で訴えかけたいイメージを、ピアスと一緒に写す小物に託します。ピアスのイメージアップにつながる、相性のよい小物は次のようなものがあります。
植物や花
よく使われるのは植物(グリーン)や花です。赤いバラなど定番の花を使えば女性らしい雰囲気になります。一方で観葉植物は、さわやかで明るい印象になります。また元気な植物を見ると、外に出かけたくなるという心理が働くので、よそ行きに付けていきたいおしゃれなピアスの販売促進になるでしょう。
ピアスのケース
店頭でピアスを飾る什器や、また自宅でピアスをしまうためのケースを撮影に応用できます。アクリル製、木製などアクセサリーケースを使うと、百貨店やアクセサリー専門ショップの売り場のような雰囲気が作れます。ピアスは吊るして撮るのが一般的であるため、こうした演出をしている人はさほど多くありません。
スタンドに吊るした商品カットはもちろん撮影しつつ、イメージカットとして追加するとピアスが別の「表情」を見せてくれるでしょう。このときにケースだけでなく植物なども写り込ませると、さらに効果的かもしれません。
英字新聞
英字新聞は、以前からこうしたアクセサリー物撮りのパートナーとして良く使われています。知的な雰囲気になり、キャリアウーマンなどが反応しやすくなるかもしれません。
余談ですが、日本語の新聞だとおじさんのようになってしまうので、横文字の新聞をおすすめします。あまり新聞には光を当てず、商品にだけライトを集中させる方が効果的な写真になります。
モデル着用で耳周辺を撮影
モデルを使った撮影も重要なカットの種類です。実際にピアスを着用した状態での撮影は、ピアスの大きさや質感を伝えられる手法です。
この際、顔は写さないようにしましょう。顔立ちに目が行ってしまい、ピアスそのものへの注目が薄まりますし、また被写体の顔のタイプと異なる顔立ちの人にとっては「自分には似合わないかも」と余計な心配をさせてしまうため、耳周辺のアップにこだわったほうが良いでしょう。
ピアス・イヤリングのモデル撮影は以下で詳しく解説しています。
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ピアスの写真をもっとこだわりたい方は
ピアスの撮影は、バッグやネックレスなどと比べると、どうしてもパターンが限られます。だからこそ、基礎的な構図や撮影方法を繰り返し練習して覚えてしまうことが効果的です。訴えかけたいピアスのイメージを定義し、適切な小物の力も借りれば、オリジナリティと説得力のある写真になることでしょう。是非ピアスの光り輝く写真撮影をぜひマスターしてください。
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よくあるご質問
Q
ピアスのおすすめの商品撮影会社は?
+
A
ピアスの商品撮影には、オンライン特化型の商品撮影サービス「TORUN」がおすすめです。TORUNは発注から納品まで全てオンラインで完結!1枚から撮影可能で、料金も1枚320円〜なので、安心してご依頼いただけます。
Q
ピアスの商品撮影に必要な機材は?
+
A
ピアスの撮影には、カメラ、三脚、背景紙、照明(自然光でもOK)、レフ板、ディヒューザー、小物の7つが必要です。
Q
ピアスの商品撮影におすすめの背景は?
+
A
ピアスの撮影には、テーブルクロスのような模様のある白い布や光沢のある素材の布を背景にすると良いです。
Q
ピアスの商品撮影にあると便利なグッズは?
+
A
ピアスを撮影する際は、ピアススタンドやピンセット、リングライトがあると便利です。
Q
ピアスの商品撮影のポイントは?
+
A
ピアスは暗い環境で撮影すると金属部分が黒ずんでしまうため、自然光が当たりやすい位置で撮影したり、LEDのリングライトで全体に明るさを足したりと、「できるだけ明るい環境で撮影する」のがポイントです。