Instagramでよく見かける「置き画」。今回は初心者さんでも自宅で簡単にできる!置き画の撮影ノウハウ19選をご紹介します。実例を紹介しながら分かりやすく解説するので、おしゃれな映え写真を撮りたい方はぜひ参考にしてみてくださいね!
置き画とは?
置き画とは平面に置いた商品を真上から撮影した写真のことです。俯瞰撮影・Flatlayとも呼ばれます。Instagramで映える写真として人気を集めています。自宅で手軽に撮影でき、コスメから食品まで商品ジャンル問わず、幅広くおしゃれに撮れる撮影方法です。
置き画写真は物撮りの中ではかんたんな撮影方法ですが、この記事では他の人と差をつける置き画の撮影ノウハウを19個紹介します。
この記事ではかんたんな紹介に留めている、自宅での撮影セットの作り方や基本的な撮影知識はこちらの記事を参考にしてください。
【自宅で物撮り】商品撮影のアイディア9選と商品ジャンル別の撮影のコツを解説
また置き画以外のイメージカットの撮影アイデアは以下の記事でも紹介しています。
【イメージカットの撮り方】インスタ映え撮影アイデア13選とアイテム別の撮影ポイント
30秒でわかる!置き画の撮り方を動画で解説
何を表現したいのかを考えよう
まずはどんな置き画を撮りたいのかのコンセプトを決めましょう。実例として、上の写真の化粧品の商品写真のコンセプトは
「オーガニック感」「ミニマル感」です。また、商品の
原材料を添えることでどんな成分が含まれているのかも表現しています。
▶オーガニック感
背景色をアースカラー(ベージュ、淡い白)に限定限定し、自然光のみで撮影。
▶ミニマル感
商品に添える小物を粒の原材料のみにし"必要なモノだけ"を表現。
またECやSNSでユーザーの目を引く商品写真を撮るための考え方は、以下記事も参考にしてみてください。
売れる商品写真の撮影方法とは?ECの売上を成長させる11個の撮影ヒント
置き画の撮影ノウハウ19選
置き画のアングル
置き画をおしゃれに撮影できる2つのアングルを紹介します。
1. 真上から撮る(俯瞰)
オーソドックスな真上からの撮影方法です。置き画と言えばこのアングルを想像する人も多いでしょう。小さなスペースで手軽に世界観やおしゃれ感を表現できるため、撮影初心者の方にもおすすめです。
撮影する際は下の写真のように、椅子などに乗ると撮影しやすいと思います。
▶注意点
自然光や室内の照明で撮影する場合は自分やカメラの影が写らないようにしましょう!
2. 少し斜めから撮る
斜めからの撮影は奥行きや立体感を表現できます。
奥行きがあるため、厚みのある商品や物を多く置いて賑やかな写真を撮りたい場合におすすめですです。
▶注意点
俯瞰と違って周りが映り込みやすいため背景セットを作る必要があります。
置き画のおすすめ背景
大半を占める背景は写真の雰囲気を大きく左右するため「何を撮影するか」と同じくらい重要です。ここからはおしゃれに見える背景を紹介します。
3.白背景
商品撮影で最も使われる背景が白色です。被写体の形や色がはっきりするため、商品自体が映える写真を撮ることができます。また明るさと清潔感を表現したい場合にもおすすめです。どの商品アイテムとも相性が良く、失敗が少ない背景です。
4. 大理石
大理石柄を背景にするとホテルのような高級感を演出できます。100円ショップで売っている大理石柄の背景紙やシートを使えば十分洗礼された置き画を撮影できるでしょう。
▶ポイント
バスルームや化粧室で使う物は大理石との相性が良いです!
5. 英字新聞
英字新聞は、手軽に非日常感やおしゃれさを出せる背景です。英字新聞を使う場合は、文字が視界に入る分、添える小物を最小限にすると良いでしょう。
6. コンクリート・石
コンクリート・石の背景は、その柄や色味によって清潔さや無骨さ、かっこよさなど様々に表現できます。大理石同様コンクリート調の壁紙も100円均一ショップで販売されています。
7. カラフルな背景
商品のブランドカラーと相性の良い色を使った鮮やかな背景はいかがでしょうか。被写体の色と同系色の背景にし「同系色:差し色 = 8:2」にするのがコツです!撮影用背景紙や普通の画用紙を組み合わせてみましょう。
またPCディスプレイと鏡だけで上記画像のように、誰でもかんたんにカラフルな背景の商品写真を撮影できます。こちらの撮影方法は以下動画で解説しました。
8. シーツ・布
高級感×優しいイメージの商品を撮影したい場合におすすめです。布の凹凸とライティングで影を作ると立体感のある写真になります。「商品単体+背景布」のシンプルな構図が良いでしょう。
その他の背景については以下記事で更に詳しく解説しています。
【保存版】物撮り・商品撮影の背景パターン15選|おすすめの背景グッズも紹介
置き画のおすすめライティング
プロカメラマンと素人の一番の違いはライティングです。使い方を身に着けてしまえば格段に魅力が増した写真を撮ることができます。
9. 自然光を使って撮影
自然光での置き画撮影は、太陽の光が入る場所さえあればナチュラルで可愛らしい写真を撮ることができます。特殊な機材を準備する必要がなく、初心者の方におすすめです。
自然光で撮影する場合の注意点
・部屋の照明は消す
・窓際など光が多く入る場所で撮影する
10. 人工光(ストロボ)を使う
ストロボなどの撮影用照明を使うと、自然光で撮影した時よりも明るく立体感のある写真を撮影できます。光量や光源の位置、光を当てる場所を調整できるため、表現の幅が広がるはずです。まずは市販のLEDライトなどで代用して挑戦してみると良いでしょう。
置き画でおすすめの並べ方・配置
配置によって写真の出来はまるで違います。規則正しい配置はもちろん、ランダムに見える並べ方でもおしゃれな印象を受けるのは人間の視覚的なツボをおさえているからです。
11. 規則正しく並べる
数が多ければ規則的に並べることで統一感が生まれおしゃれ度が増します。
・四角形に並べる
・一直線に並べる
・扇状に並べる
12. ランダムに並べる
ランダムに並べることでラフでこなれた印象の写真を撮ることができます。しかし、決まった形があるわけではないのでかなり難しいです。形にこだわりすぎず遊び心を持って撮影に臨むことがコツです!
13. はみ出るように並べる
わざとフレームからはみ出すことも撮影手法の一つです。迫力がありつつ全体のバランスがとれた写真を撮ることができます!
14. 重なるように並べる
所狭しと並べるのも工夫の一つです。ただ並べるだけでは、散らかっているだけの印象を与えてしまいます。色の系統や同一のブランドといった共通点や規則的な並べ方を意識するとよいでしょう。
【保存版】写真を上手く撮るための構図15選|構図を活用するポイントもあわせて解説
置き画の色のバランス
主役の商品をしっかり目立たせながら、ユーザーの目に留まる色合いを考えましょう。物撮り初心者の方は、原色など強い色ではなく、淡い色からはじめてみると良いでしょう。
15. 色の数をしぼる
メインカラー1~2つに差し色1つが丁度よいバランスです。前述のようにメインカラー:差し色=8:2にしましょう。上の写真のように商品自体を差し色にするのはいかがでしょうか。
16. 同系色・近い明度でまとめる
同系色や近い明度でまとめると統一感のある置き画写真になります。反対色など上手く入れて画像にメリハリをつけることもできますが、難易度は高まるでしょう。
小物を活用する
置き画は小物の活用も肝です。沢山の小物を使って目を引く写真も良し、少数の小物で清潔感を表現するのも良いでしょう。
17. 商品に関連するグッズ
自社の商品と一緒に使って欲しいアイテムなどと一緒に撮影します。
洋服であれば全身をコーディネートしたアイテム、化粧品であれば化粧ポーチに入るコスメ一式を添えても良いと思います。
18. 日常で使う小物
・スマートフォン
上の写真はスマホやサングラス、コーヒーカップと外出先のカフェやテラスを意識しています。そこの一部に化粧品(アイシャドウ)が溶け込むことで、日常使いを演出した写真です。
・お皿とフォーク
撮影商品がお菓子やデザート等の場合は鉄板アイテムです。横にコーヒーの入ったコップを置いても良いかもしれません。
・観葉植物・花
オーガニックブランド、ナチュラルな印象を与えたい商品におすすめです。造花などでもきれいに撮影することができます。
画像加工
19. レタッチ
関連ウェビナー
置き画撮影をプロに任せてみませんか?
物撮り・商品撮影やEC運営に精通したスタッフが執筆!
【執筆・監修・顧問経歴】
・長谷川克己:有名インテリアショップのECやAmazon、楽天市場でのマーケティングを担当
・山田和伸:松濤スタジオを経て、カメラマン熊谷隆志へ師事後に独立