ネットショップの売上は商品写真によって左右されるといっても過言ではありません。そこで今回は、ネットショップの商品写真を上手に撮る方法を解説します。必要な機材から加工方法まで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ネットショップの商品写真の重要性
お客様が直接商品を手にとることができないネットショップでは、商品写真によって商品の魅力を伝える必要があります。また、画像はテキストの7倍もの情報量があるといわれており、見た人の記憶にも残りやすいため、重要性は高いです。
ただ、これまで商品撮影をしたことがない方にとって、いきなり魅力的で高品質な商品写真を撮影することは難しいでしょう。この記事ではそんな商品撮影初心者の方向けに、必要な機材や撮影ポイント、加工方法まで解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください!
ネットショップの商品撮影に必要な機材4つ
ネットショップの商品撮影をする際は、カメラ、三脚、背景、照明の4つが最低限必要です。それぞれの詳細は以下の通りです。
1. カメラ
プロが使うような高価なカメラは必要なく、初心者の方であれば安価な一眼レフやミラーレス一眼、スマホ内蔵のカメラでも問題ありません。ただ、スマホで撮影する場合、古い機種だと画質や性能が落ちるので、なるべく最新の機種のものを使いましょう。
2. 三脚
三脚は脚が太く、重さがあるものを選ぶと、カメラを安定して固定することができます。また、ある程度高さがあると可動域が広くなり、様々な撮影に対応できるのでおすすめです。三脚はスマホ用のものであれば100均でも購入することができるので、ぜひチェックしてみてください。
3. 背景
初心者の方はシンプルな白の背景紙を使うと良いです。白の背景紙は商品自体の輪郭や色味を正確に伝えることができます。白背景の撮影ポイントについてはこちらの記事を参考にしてみてください!
白抜き・白背景の写真とは?必要な機材や撮影手順、写真編集ツールまで徹底解説
また、商品のイメージやブランドの世界観を伝えたい場合には、無地のカラーや、大理石調、木目調、レンガ調などの柄の背景紙もあわせて使うと良いでしょう。
【保存版】物撮り・商品撮影の背景パターン15選|おすすめの背景グッズも紹介
4. 照明
商品撮影には照明が必須です。照明にはLEDや蛍光灯などの種類がありますが、部屋に太陽の光が入る場合は自然光で撮影するのがベストです。自然光で撮影する際は、晴れの日の午前中〜15時の間に窓のそばにテーブルを置いて撮影するようにしましょう。
ネットショップの種類別の商品撮影ポイント
ネットショップには、独自ネットショップとモール型のネットショップの2つの種類があります。
ここでは、ネットショップの種類別に商品撮影のポイントを紹介します。
独自ネットショップ
独自ネットショップとは、モールには属さず独自にショップを構築・運営するネットショップのことを指します。独自ネットショップの場合、BASEやSTORESなどのサービスを使ってネットショップを始める方が多いです。
BASE・STORESで出品予定の方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
BASE・STORESで初めてネットショップを開設する人のための商品撮影のヒント
独自ネットショップの商品撮影ポイントは以下の3つです。
構図にこだわる
他のショップよりもワンランク上の商品写真を撮影したいなら、構図にこだわりましょう。
商品撮影では以下の3つの構図を使うことが多いです。
1. 日の丸構図
一番シンプルかつ商品が目立つ構図です。メインの商品をど真ん中に写して視線を一か所に集めるので、インパクトがあり商品を強調することができます。
2. 対角線構図
写真の対角に線を引き、その線上に商品を配置した構図です。複数の商品をまとめて撮影する場合や動きのあるものを撮影する場合によく使われています。
3. 三分割法
写真の縦と横をそれぞれ三分割して、線と線の交点または線上に商品を配置する構図です。余白に奥行きがでるので、雰囲気のあるおしゃれな写真になります。
構図について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
【保存版】写真を上手く撮るための構図15選|構図を活用するポイントもあわせて解説
光の当て方を工夫する
光を当てる方向によって、商品写真の仕上がりや印象は大きく左右されます。光の当て方は大きく分けて以下の3つがあります。
1. 順光
順光とは被写体に対して正面から光を当てることです。順光で撮影すると平面的な写真になってしまい、商品の立体感を表現できないため、商品撮影にはあまり向いていません。
2. 逆光・半逆光
逆光とは被写体の真後ろから光を当てることを指し、半逆光は斜め前から光が当たっている状態を指します。どちらも商品の輪郭がくっきりと際立つため、食品や衣類などの撮影に適しています。
3. サイド光
サイド光は被写体の左右から光を当てることです。陰影がはっきりするため、質感や立体感を表現したい場合におすすめです。雑貨・小物などの撮影に最適なので、ぜひ一度試してみてください。
小物で演出する
小物は花や植物、洋書、トレー、立体キューブなどがおすすめです。商品のイメージに合う小物を用意することで、商品が映えるだけでなく、商品の利用シーンを想像させることができます。小物は100円ショップで購入可能なので、ぜひチェックしてみてください。
モール型ネットショップ
モール型のネットショップとは、一つの場所に複数のネットショップが集まった、web上のショッピングモールのことです。モールには、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどがあります。
ここでは、モール別の画像用件と撮影ポイントをご紹介します。
画像用件
モール別の画像用件は以下の通りです。
Amazon
・画像の85%以上を商品が占めていること
・画像の長辺は1600ピクセル以上
・画像のファイル形式はJPEGを推奨
※一部抜粋
楽天市場
・テキストの占有率は20%以内にする
・枠線の利用はしない
・背景は白基調か写真背景のみ
Yahoo!ショッピング
・テキストの占有率が20%以下
・背景は白または写真背景(商品と一緒に撮影された背景)
・メイン画像へのアニメーションGIFは不可
※ 一部抜粋
撮影ポイント
モール型ネットショップは、独自ネットショップよりも競争率が高いため、魅力的な商品写真を載せて他ショップと差別化を図らなければなりません。
魅力的な商品写真を撮影する方法としては、
・様々なアングルで撮影する
・商品の利用シーンをイメージさせる
・モデルを起用する
などが挙げられます。
また、以下の記事では、Amazonと楽天市場に出品予定の方向けに具体的な撮影ポイントを説明しているので、ぜひあわせてご覧ください。
▼ Amazonに出品予定の方はこちら
【Amazon出品者向け】Amazonの商品画像要件と売上がアップする撮影方法を解説
▼ 楽天市場に出品予定の方はこちら
【2024年】楽天市場の商品画像登録ガイドラインと売れるポイントを解説!AmazonやYahoo!ショッピングとの違いも紹介
ネットショップの商品撮影についてのQ&A
ネットショップの商品撮影について、よくある質問にお答えします。
ネットショップの商品写真の撮影手順は?
ネットショップの商品写真の撮影手順は以下の通りです。
1. 撮影したい商品写真をイメージ
2. 商品と撮影機材をセット
3. カメラの設定をする
4. 撮影する
5. 出来上がった写真を加工・編集
自宅で商品撮影をしたい方は、こちらの動画や記事を参考にしてみてください。
【自宅で物撮り】商品撮影のアイディア9選と商品ジャンル別の撮影のコツを解説
ネットショップの商品写真の加工方法は?
ネットショップの商品写真の加工には、以下のような無料で使える加工ツールを使うのがおすすめです。
・Fotor
・Photoshop Express
・Canva
それぞれの詳細については、以下の記事をご覧ください。
ECサイトで売れる商品画像とは?画像加工方法や最適な画像サイズも紹介
ネットショップの商品撮影でなかなか上手くいかない場合は?
今回ご紹介した撮影ポイントを駆使しても、商品撮影がなかなか上手くいかないという方もいるでしょう。また、ネットショップ運営者の方の中には、普段の業務が忙しく、そもそも商品撮影に時間や手間をかけられないという方も多いのではないでしょうか。
そんな方々には、オンライン特化型商品撮影サービス「
TORUN」がおすすめです。
TORUNなら、商品を送るだけであとは全てオンラインで完結!事前に担当者がヒアリングを実施し、プロのカメラマンが撮影を行うので、イメージ通りの高品質な商品写真が手に入ります。
▼ TORUNの紹介動画
▼ TORUNの撮影風景
まとめ
この記事では、ネットショップの商品写真を上手に撮る方法を紹介しました。直接商品を手にとることができないネットショップにおいて、商品写真の重要性は高いです。今回ご紹介した方法を一通り試しても上手くいかない場合は、プロの撮影会社に依頼するのも一つの手です。
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物撮り・商品撮影やEC運営に精通したスタッフが執筆!
【執筆・監修・顧問経歴】
・長谷川克己:有名インテリアショップのECやAmazon、楽天市場でのマーケティングを担当
・山田和伸:松濤スタジオを経て、カメラマン熊谷隆志へ師事後に独立